8.もうひとつの決断。田舎に一時移住します。
- Dad.K
- 2018年1月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2018年1月28日

妻の賛成と、上司の承諾を得て、次は上の子の『むー』に話をしたときのことをお伝えしたいのですが、その前に、私達はもうひとつ重大な決断をしたので、その話をします。
それは、育児休業を取得している間、職場・住居がある東京から、私が生まれ育った九州に一時移住しようという試みです。
さぁ、さらに常識から外れてきました。
そんな一般的ではないことを思いついた理由は二つあります。
一つは経済的なことです。そりゃ、収入が半減するので、少しでも支出を抑えたいって思うのが人情ですよ。
しかも住んでいるのが23区内だったので、家賃負担が結構効いてきます。
幸い、住宅を購入していたわけではなかったので、家賃が安い場所へ引越せば、その分負担が減ります。
というわけで、田舎への引越しを検討しました。
それでも、再度賃貸契約をすると、いくら家賃が安いとはいえ、敷金・礼金・仲介手数料など諸経費が掛かってしまいます。
また、地方では必需品の車も購入しなければなりません。
数年間暮らすのならばともかく、わずか一年ほど.......
とても割りに合いません。
困った挙句に、出した答えは、実家の2階を間借りするという安易なものでした。
たまたまですが、私の実家の2階は亡き祖母が暮らしていたので、キッチンやトイレなどが1階とは別になっていました。それならなんとか自分たちのペースで暮らせるかぁ、な。
と、いうわけで、妻に相談してみたところ、
「ちょっと時間ちょうだい。考えてみる。」
そりゃそうでしょう。私にとっては実家ですが、大都市生まれの妻にとっては、九州は未開の地です。
何より1階には両親が住んでいますし、年に1回しか合わない姑とは普段は仲良くやっていますが、一つ屋根下で暮らすとなると、それはまた別問題です。
数日間考えた末、妻の出した結論は、「義理のご両親がいいって言ってくれたらいいよ。」という答えでした。(妻よ、我が家の家計ためにありがとう。)
そして、実家の両親にお願いをしたところ、快諾してもらいました。(両親の反応については、また別の機会に。)
というわけで、実家の2階を間借りして一時的に暮らすことになりました。
一時移住しようと思ったのは、経済的な理由だけではありません。
東京に移り住んで早十数年。トウキョーには周りにはキラキラした建物とキラキラした人たちがたくさんいますが、地方の現状はどうなだろうっていう想いがありました。
年に一度の帰省や、旅行などで地方に行くことはありますが、生活実態まではなかなか見えてきません。
TVで報道されるようなシャッター街ももちろん見たことはありますが、それは単に郊外のロードサイド店に客足を奪われただけかもしれませんし、東京でも問題になっている空き家が、そこかしろにあるような悲惨な状況かもしれません。
そうしたことは、1泊、2泊の短期滞在では見えてこないことなので、そこんとこどうなの?ということを知りたかったのもあります。
一度、東京で就職して、家庭まで持ってしまうと、なかなか地方に移り住むことは難しくなります。
そのせいで、東京一極集中が止まらずに、地方はどんどん廃れていっているんじゃないかって、そのままでいいのかっていう想いが、長い間心に引っかかっていたのです。
とにもかくにも、二つの大きな理由から、通常では考えないであろう、地方に一時移住するという荒業を推し進めたのでした。
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