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上がり始めたアルバイト時給

  • 執筆者の写真: dad-k1
    dad-k1
  • 2017年7月3日
  • 読了時間: 3分

三大都市圏のアルバイト時給が上昇している。

長い間、デフレ状態であったので、物価は上がるどころか、緩やかに下がっていた。アルバイト時給も例外ではなく、ここ10年くらいは900円台の横ばいであった。しかし、都市部を中心として募集をかけても必要な人員を確保できない状況となり、ついに時給値上げに踏み切る店舗が相次いでいる。

東京をはじめとして都市部のコンビニやファーストフード店では、もう数年前から日本人ではなく留学生などの外国人がレジを担当することが多くなっている。場所によってはレジスタッフが全て外国人という場合もあり、日本人の若者だけではもはや店が成り立たない。

アルバイトは、元々は日本人の若者の小遣い稼ぎの場であったが、だんだんと外国人にとって代わるようになり、最近は高齢者もよく見かけるようになった。日本人の若者が減ってきたためであるが、代わりに外国人や高齢者が働き手として市場に供給されていたので時給は変わらなかった。しかし、それもいよいよ限界を迎えた。

アルバイト時給の上昇は、景気回復によるものではなく、人手不足によるものだ。第2次安倍内閣でデフレ脱却を目標として掲げたが、おそらくアベノミクスという経済政策を行わずともアルバイト時給は向上していただろう。

今では、コンビニやファーストフード店のみならず、介護業界や、ホテル業など様々な業種で人手不足が観測されている。

企業の新卒採用においても、バブル期を越える内定率となっており、完全な売り手市場と化している。これまでは企業が見向きもしなかったような人材までも内定が取れるようになっている。今後はそれでも人が足りなくだろうから、初任給の値上げが相次ぐだろう。

若者にとってみれば簡単に働き口が見つかり、なおかつ賃金も上がるわけなので、願ってもないことだろうが、このまま人出不足が続くと、今度は労働時間が長くなることが懸念される。募集しても人が来ない場合は既存の人員で業務をまわすしかないからだ。

ブラック企業は入りやすさが特徴だが、一旦入社してしまうと、社会経験の少なさとやる気を悪用され、長時間労働を強いられることになる。今はブラック企業だけが問題化しているが、いよいよ業務がまわらなくなってきたら、今はホワイト企業といわれている会社もどうなるかわからない。

もし人手不足によって長時間労働が今以上に増える状況になると、益々少子化が進んでしまうだろう。核家族化が進んだこの国では、子育ては母親が一手に背負い、日々に忙殺され、なかなか二人目、三人目を考えられない状況に陥っているからだ。

アルバイト時給の向上は人手不足を象徴する出来事である。今後需給のバランスが整って、人出不足が解消されていくかも知れないし、永久に人手が足りないステージに入ったのかも知れない。人口構成のバランスが極端な状況なので、社会がどのようになるのかは今はまだわからない。

 
 
 

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