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意外にもイクメンが多い東京


出生率1.24全国最低 (全国平均1.44 2016年)

東京は赤ちゃんに優しくない都市だ。人口密度が高く、車、自転車が街に溢れている。車社会の地方とは違って移動は電車とバスが多い。そのせいで赤ちゃん連れはなかなかお出かけもできない....

東京で子育てを経験したことがある者は、東京ならではの赤ちゃん連れ、子連れの不自由さがわかるだろう。確かに優しくない。出生率の高い地方のように、街中で赤ちゃん連れが声をかけられることは、ほとんどない。

そんな東京だが、唯一子育て分野で進んでいるものがある。それはイクメンが非常に多いことだ。もちろん地方にだってイクメンはたくさんいるのだろう。しかし、地方の方が、子育ては女性がやるものという意識が残っているのか、男性が抱っこひもで赤ちゃんを連れている姿は東京ほどは見かけない。

もしかすると車社会なので、運転は男性、赤ちゃんの世話は女性という役割分担があるのかもしれないが、赤ちゃんを抱っこし続けるのは結構しんどい。完全に肉体労働の部類なので、本来は男性に向いている作業だ。経験者はわかると思うが長時間抱っこし続けると、体が圧迫され、吐き気を感じることもある。

東京の場合は、デパートの赤ちゃん休憩室に行っても、男性がオムツを交換していることが多い。時に男性しかいない場合もある。それに比べ、地方では女性が圧倒的に多いので、男性は入室することすら躊躇うこともあるだろう。

このように、東京では意外にもイクメンが多い。しかし残念なのは、その男性の育児参画が出生率という結果に結びついていないことだ。いくらイクメンが多くても出生率全国最低であることには変わりない。人口が最も多い東京で出生率が上がれば、全国平均に及ぼす影響が大きいので、東京でもっと少子化対策を行えば、全体的に底上げされる。

なぜ、東京の出生率が低いかというと、人・車・自転車の多さもあるが、元々住居費が高いので家族が増えると家計をかなり圧迫するからだ。他にも教育費、その他の物価が全体的に高い。そのため、子どもを1人に限定し、習い事・学校など集中的に資本投下する家庭も多い。

また、待機児童問題や、身近に頼れる人がおらずワンオペ育児(ひとりで全てをこなす育児)を強いられることも多いので、なかなか二人目に気持ちが行かないことも原因だ。

いずれにしても、せっかく子育てに意欲が高いイクメンが多いのだから、もっと彼らの子育てに関するモチベーションが生かせるような環境が必要だ。そうすれば、未来はもっと明るいものになるだろう。

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