

夕張市から見える人口減少の行く末
2007年、ブランドメロンで知られる夕張市が事実上の財政破綻を起こした。 夕張市は最盛期にはおよそ12万人も住む炭鉱の町だったが、石炭から石油へとエネルギー革命が行われたことにより、急速に人口が減少した。現在は1万人を切り、最盛期に比べて10分の1以下の人口となっている。...


静かな有事が起こっていることについて
北朝鮮情勢 異常気象 経済停滞 多発する地震 テロリズム この国には様々な有事が存在する。そのどれもが、起こる前は平然としているが、一旦起こってしまうと、壊滅的な被害が想定できるものばかりだ。そのような様々な有事のなかで、「静かな有事」と呼ばれている事象がある。それが少子化...


出生率よりも出生数
人口を維持するために必要な出生率は、2.07 新聞記事にはそのように書かれているが、現状よりもはるかに高いその出生率を達成したとしても、かなり長期間(100年以上)人口は減り続ける。なぜなら、妊娠適齢期の女性が既に減っているので、そもそも母集団が少ないためである。...


草食系男子は、時代の申し子
【草食系】・・・心が優しく、男性らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと( 森岡正博氏による定義) 草食系と言われる男子が増えている。最近は話題にすらならないほど、草食系が増殖し、ある種の市民権を得ている。...


高齢化問題は、都市部の方がより深刻
この国は、既に人口減少社会に突入している。 これから早急に少子化対策や移民受け入れを検討しても、人口減少に歯止めはかけられない。ちょっとやそっとでは食い止められないくらい、猛烈な勢いで地域から人が減っていく。 人口が減少するだけではなく、老齢化も同時に進んでいるので、支える...


世界一の高齢社会
フランス 126年 スウェーデン 85年 アメリカ 72年 日本 24年 高齢者の比率が7%から14%に増加するまでに掛かった年数の国際比較である。この国は、どの国よりも早く高齢化が進行している。なぜ7%と14%かというと、WHO(世界保健機構...


マイノリティとなった子どものいる世帯
昭和50年(1975年) 53.0% 平成27年(2015年) 23.5% 団塊ジュニア世代が生まれた時代には、家庭の中に子どもがいることが当たり前だった。冒頭の数字は全世帯のなかで子どもがいる世帯の割合を示したものだ。半数以上が子どもがいる世帯だったのに対して、今では1/...


TOKYO2020以後の世界
2020年、この年は、特別な年である。 東京で2回目となるオリンピックが開催される。オリンピック自体は単なるスポーツイベントに過ぎないので、関心のない人にとっては関係ないように思える。しかし地方からや、各国から来訪者があるために経済への波及効果が期待され、雇用に強い影響を与...


広がり続ける世代内格差
格差社会 人は生まれながらにして格差がある。いくら綺麗ごといっても、実際に生まれつき足の速い人間とそうでない人間がいる。頭の良し悪し、体格の良し悪し、顔の良し悪し、性格の良し悪し、環境や本人の努力で幾分かは修正できるかもしれない。だが、元々持っている者が、同じく努力すると永...


上がり始めたアルバイト時給
三大都市圏のアルバイト時給が上昇している。 長い間、デフレ状態であったので、物価は上がるどころか、緩やかに下がっていた。アルバイト時給も例外ではなく、ここ10年くらいは900円台の横ばいであった。しかし、都市部を中心として募集をかけても必要な人員を確保できない状況となり、つ...