

夕張市から見える人口減少の行く末
2007年、ブランドメロンで知られる夕張市が事実上の財政破綻を起こした。 夕張市は最盛期にはおよそ12万人も住む炭鉱の町だったが、石炭から石油へとエネルギー革命が行われたことにより、急速に人口が減少した。現在は1万人を切り、最盛期に比べて10分の1以下の人口となっている。...


草食系男子は、時代の申し子
【草食系】・・・心が優しく、男性らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと( 森岡正博氏による定義) 草食系と言われる男子が増えている。最近は話題にすらならないほど、草食系が増殖し、ある種の市民権を得ている。...


「人口減少カレンダー」が示す未来
2020年 女性の半数が50歳越え 2025年 全国民の3人に一人が65歳以上 2027年 輸血用血液が不足 2033年 3戸に1戸が空き家に 2039年 火葬場が不足 2040年 自治体の半数が消滅 2042年 高齢者人口がピークを迎える...


がんばり過ぎる結果、経済が停滞するジレンマ
「がんばったね!」 日本人は小さいときからその言葉に親しんでいる。かけっこで一等賞になったときも大好きな親からそう声を掛けられただろうし、応援の掛け声も「がんばれ」だ。がんばることは日本人のアイデンティティといっても過言ではない。だが、問題はがんばり過ぎる気質がある点だ。...


大人用オムツが子ども用オムツより売れている国の行く末
オムツを製造する某メーカーでは、2013年3月に初めて大人用が子ども用の売り上げを上回った。 オムツといえば、赤ちゃんがするものという先入観があるが、実際は、赤ちゃんのみならず、高齢者もまたオムツユーザーだ。 新生児数は右肩下がりの一方で、高齢者数は右肩上がりなので、当然と...


子どもの声を我慢できなければ、死ぬ直前まで働かなければならない
老後に必要な経費 = 1億円 昨今、老後の生活に対する関心の高さからなのか、老後資金に関する本や記事があふれている。65歳から90歳まで生きるために必要な資金は概ね1億円というのが、多くの記事のコンセンサスとなっている。...


独身税の是非について
「独身税」 かつてブルガリアで実際に存在した税金だ。その導入の背景には労働者不足があったためなのだが、この国でも時折導入の是非をめぐって話題になることもある。しかし、実際に導入していたブルガリアであるが、わずか21年間で廃止になった。その原因は出生率が上がるどころか、導入前...


人口減少社会の実害が出始めている
2015年度の国勢調査の結果で、1920年の調査開始以来初めて人口減少が観測された。 この国の人口は確実に減り始めている。ただ、今はまだ人口のピークに近いところにいるのでそれほど実感が沸かないかも知れない。人口減少という名のジェットコースターが勢いを増して下り始めるのはもう...


地方から転出する若年層。そしてもう戻れない現実。
2040年までに、全国の自治体の約半数(896/1799)が「消滅可能性都市」となる。 消滅可能性都市とは、若年女性(20歳~39歳)の数が半減する自治体のことを指しており、2014年に元総務大臣らがつくる民間研究団体が発表した概念である。...


国の借金と家族計画
ギリシャの次は日本だ。 ギリシャが財政危機に直面したときに、次に起きるのは日本だという報道が新聞やワイドショーで頻繁にされていた。なぜ次は日本なのかというと債務残高の対GDP比の高さがギリシャよりもはるかに大きかったからだ。ギリシャ財政危機時点の両国の債務残高/GDPは...