

出生率よりも出生数
人口を維持するために必要な出生率は、2.07 新聞記事にはそのように書かれているが、現状よりもはるかに高いその出生率を達成したとしても、かなり長期間(100年以上)人口は減り続ける。なぜなら、妊娠適齢期の女性が既に減っているので、そもそも母集団が少ないためである。...


出生数が最大の地域はどこ?
赤ちゃんの数が減っている。 2016年の出生率は1.45となり、2005年の1.26よりは若干の改善傾向にはある。しかし出生数となると話は別だ。2016年には統計開始以来初めて、出生数が100万人を下回った。出生率は改善しているにもかかわらず、出生数は相変わらず右肩下がりで...


なぜ温暖な地域は子どもが多いのか
鹿児島県伊仙町2.81 沖縄県久米島町2.31 沖縄県宮古島市2.27 沖縄県宜野座村2.20 長崎県対馬市2.18 平成20年~24年の5ヵ年の市区町村別出生率の上位5自治体である。鹿児島、沖縄、長崎と全て温暖な地方で占められている。なんと上位30位までみても、九州・沖縄...


スウェーデンはなぜ育てやすいか
高福祉国家として有名な 「スウェーデン」 そして、フランスと同様、出生率もまた高い。 スウェーデン 1.88(2014年) 日本 1.46(2015年) と日本政府が目標としている1.8を越えている。高福祉国家スウェーデンは子どもを育てやすいことで有名だ。そして特徴として...


育てにくい東京。育てやすい地方。
東京の出生率1.17 沖縄の出生率1.94 島根の出生率1.80 宮崎の出生率1.72 東京は他の地域に比べて出生率が異常に低い。生産年齢人口が最も多い東京都の出生率は、日本全体に大きな影響を及ぼす。ならば東京こそ産みやすい社会にならなければならない。全国各地で地域の担い手...


少子化を克服するためにフランスがやったこと
先進国はどこも少子化による人口減少問題を抱えている。 ドイツは積極的に移民を受けいれることで、その問題を克服しようとしている。アメリカも伝統的に移民政策をとっている(トランプ政権除く)。しかし、日本人の気質を考えると、周辺アジア諸国から大量に移民を受け入れるメンタリティを持...


人口減少社会の一因となっている大学の必要性
触れてはいけない不都合な現実がある。 大学という存在が人口減少社会の一因となっている。 大学進学率は戦後ほぼ一貫して上がり続け、4年制大学と短期大学を合わせると50%を越えた。元々は大卒=エリートと思われていたが、最近では2人に1人が大卒という状況であるので、決してエリート...


出生率が2.00になるとどうなるか
人口を維持するために必要な出生率は2.08と言われている。 父親と母親、2人の大人から約2人の子供が生まれれば人口は維持される。2.00ではなく2.08となっているのは、事故や病気などで不幸にも命が途絶える子どもが一定数存在するためだ。...