

「不安な個人、立ちすくむ国家」の示唆するもの
「2025年には、団塊の世代の大半が75歳を超えている。それまでに高齢者が支えられる側から支える側へと転換するような社会を作り上げる必要がある。そこから逆算すると、この数年が勝負。 かつて、少子化を止めるためには、団塊ジュニアを対象に効果的な少子化対策を行う必要があったが今...


学校では教えられなかった「卵子の老化」
「 産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~ 」 http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3158/1.html 2012年にNHKクローズアップ現代+が放送され、初めて卵子老化の事実を知ったものも多いだろう。...


がんばり過ぎる結果、経済が停滞するジレンマ
「がんばったね!」 日本人は小さいときからその言葉に親しんでいる。かけっこで一等賞になったときも大好きな親からそう声を掛けられただろうし、応援の掛け声も「がんばれ」だ。がんばることは日本人のアイデンティティといっても過言ではない。だが、問題はがんばり過ぎる気質がある点だ。...


大人用オムツが子ども用オムツより売れている国の行く末
オムツを製造する某メーカーでは、2013年3月に初めて大人用が子ども用の売り上げを上回った。 オムツといえば、赤ちゃんがするものという先入観があるが、実際は、赤ちゃんのみならず、高齢者もまたオムツユーザーだ。 新生児数は右肩下がりの一方で、高齢者数は右肩上がりなので、当然と...


赤ちゃん連れがスターになれる文化
「あらぁ~、かわいい赤ちゃんねぇ。何ヶ月?」 地方で赤ちゃんを連れて歩くと、大げさではなく芸能人にでもなったかのように周りの人に声をかけられる。そういった経験は一度や二度ではなく、一日に何度も声かけしてもらったりもする。東京など都市部に住んでいる人にとっては信じられないかも...


満員電車に乗る赤ちゃん
満員電車の中に赤ちゃんが乗っている。 もちろん一人で乗っているのではない。母親か父親に抱っこされている。なんでそんな満員の電車に赤ちゃんを乗せるんだと、お怒りの方もいるだろうが、それは筋違いである。赤ちゃん本人も、その両親も好き好んでわざわざ空気が悪く、狭苦しい満員電車など...


ソロ社会が当たり前になるとき
ある豪華客船が沈没しかけている。救命ボートに飛び移らなければならないが、不安なので誰もが二の足を踏んでいる。そこで船長は考えた。こうすれば、皆飛び移ってくれるだろう。 「アメリカ人の皆さん、ここで飛び移ればヒーローになれますよ」...


子どもの声を我慢できなければ、死ぬ直前まで働かなければならない
老後に必要な経費 = 1億円 昨今、老後の生活に対する関心の高さからなのか、老後資金に関する本や記事があふれている。65歳から90歳まで生きるために必要な資金は概ね1億円というのが、多くの記事のコンセンサスとなっている。...


独身税の是非について
「独身税」 かつてブルガリアで実際に存在した税金だ。その導入の背景には労働者不足があったためなのだが、この国でも時折導入の是非をめぐって話題になることもある。しかし、実際に導入していたブルガリアであるが、わずか21年間で廃止になった。その原因は出生率が上がるどころか、導入前...


日本社会は少子高齢化に耐えられるのか
少子高齢化が止まらない。 「この問題についてはもう数十年も前から始まっていたことなので、そのときから順次対策をしていれば、このような事態はならなかったのに......」と言うのは簡単だ。 現実は少子高齢化に対してそれほど悲観的ではない見方もあり、子育ては個人の問題とする社会...