

職場 ⇔ 社会 の二律背反な関係
「二律背反」・・・二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。 子育て中の社員と、そうでない社員の間には、緊張感が張り詰めている。子どもが熱を出した、予防接種を受けなければならない、PTA行事のため......子育てをしていると、不意に職場から離れ...


人口減少社会の一因となっている大学の必要性
触れてはいけない不都合な現実がある。 大学という存在が人口減少社会の一因となっている。 大学進学率は戦後ほぼ一貫して上がり続け、4年制大学と短期大学を合わせると50%を越えた。元々は大卒=エリートと思われていたが、最近では2人に1人が大卒という状況であるので、決してエリート...


出生率が2.00になるとどうなるか
人口を維持するために必要な出生率は2.08と言われている。 父親と母親、2人の大人から約2人の子供が生まれれば人口は維持される。2.00ではなく2.08となっているのは、事故や病気などで不幸にも命が途絶える子どもが一定数存在するためだ。...


「社畜」という言葉の破壊力
言葉は力を持つ。言葉はシンプルで、インパクトがあり、意味が分かりやすいものほど訴求力が高い。 「社畜」 いつ頃か若い人を中心に流行りだしたその言葉は、これまでの労働意識を変革し、社会を変えるほどの力、破壊力を持っているのかもしれない。...


少子化を加速させる"寄り道"が許されない社会
この国の労働市場は特殊だ。 新卒一括採用が主であり、終身雇用、年功序列は減少傾向にあるのかもしれないがまだまだ根強く残っている。転職すると年収が低くなることが多いし、一度失業状態に陥ったらそこからの再就職は難しい。 極論を言えば、この国におけるキャリア形成は、学校卒業時の一...


来なかった第3次ベビーブーム
2016年、推計出生率は100万人の大台を切った。少子化が進んでいる。が、これまで一貫して少子化だったわけではない。かつてこの国には2度のベビーブームがあった。 1回目は1947年~1949年頃。その頃は戦争の影響が色濃く残る、産めや増やせやの時代。その3年間はなんと年間2...


世界で最も子どもが少ない国
世界の人口は未だに増え続けている。2015年現在で約73億人だが、国連の予測では2100年には112億人となる。アフリカ、アジアの発展途上国は多子化社会であるが、先進国ではフランスなど子育て支援制度が充実している国を除けば、概ね少子化社会である。...


ロボット社会移行への爆発点(ティッピングポイント)
SNS、ブログやスマホなどのITの進化による発明品は、当初は認知度も低く、あまり知るものはいなかった。しかし、徐々に普及しある時点を過ぎたら、知らない人がいないくらいにあたり前のものになっていた。そのある時点は、爆発的に普及することから「爆発点(ティッピングポイント)」と呼...


自己責任論が陥る「囚人のジレンマ」
今ここに、ある犯罪を犯した2人の共犯者がいるとする。それぞれは連絡を取り合う手段がなく、刑期は自白によって決められる。 ・自白した方の刑期は1年、黙秘をした方の刑期は10年となる。 ・どちらも黙秘した場合はそれぞれの刑期は2年ずつとなる。...


育児の自己責任論は、本当に正論か
「子どもが欲しいと思ったのは自分だろぅ、それで育児は大変だということはワガママだよね。だいたいさぁ、最近の親は根性が無いんじゃないの。自分が若い頃はなんかは家電も今ほど充実していなかったなんだから、もっと大変だったよ。だからさ、それくらいで音を上げるくらいなら子どもなんて持...