

国の借金と家族計画
ギリシャの次は日本だ。 ギリシャが財政危機に直面したときに、次に起きるのは日本だという報道が新聞やワイドショーで頻繁にされていた。なぜ次は日本なのかというと債務残高の対GDP比の高さがギリシャよりもはるかに大きかったからだ。ギリシャ財政危機時点の両国の債務残高/GDPは...


自由恋愛が招いた結婚しない社会
「恋愛結婚」 「お見合い結婚」 「結婚しない」 結婚適齢期を迎えた男女には3つの選択肢がある。どれが最も選択されるかは、その時代の社会全体の考え方に依存する。 戦前は言うまでもなく「お見合い結婚」が主流であった。父親に大きな権限があり、現在は住民登録上の世帯主に過ぎないが、...


人口減少社会の一因となっている大学の必要性
触れてはいけない不都合な現実がある。 大学という存在が人口減少社会の一因となっている。 大学進学率は戦後ほぼ一貫して上がり続け、4年制大学と短期大学を合わせると50%を越えた。元々は大卒=エリートと思われていたが、最近では2人に1人が大卒という状況であるので、決してエリート...


経営の神様が創った「終身雇用」の副作用
実力社会、競争社会、格差社会。 グローバル化によって、経営の神様「松下幸之助」が創造した日本式経営が揺らいでいる。終身雇用についても同様だ。 終身雇用や年功序列は古くから日本の伝統と思われがちだが、実は高度成長期に松下幸之助がつくった歴史上比較的新しい制度である。不況期にお...


「社畜」という言葉の破壊力
言葉は力を持つ。言葉はシンプルで、インパクトがあり、意味が分かりやすいものほど訴求力が高い。 「社畜」 いつ頃か若い人を中心に流行りだしたその言葉は、これまでの労働意識を変革し、社会を変えるほどの力、破壊力を持っているのかもしれない。...


少子化を加速させる"寄り道"が許されない社会
この国の労働市場は特殊だ。 新卒一括採用が主であり、終身雇用、年功序列は減少傾向にあるのかもしれないがまだまだ根強く残っている。転職すると年収が低くなることが多いし、一度失業状態に陥ったらそこからの再就職は難しい。 極論を言えば、この国におけるキャリア形成は、学校卒業時の一...


妊娠適齢期について(タブーとなっている話)
世の中には多数「タブー」が存在する。 身近なところだと、普段の食事において、ご飯に箸を突き刺して立てる行為は、多くの日本人は忌まわしいと感じてしてしまうだろう。上司にタメ口を叩くことだってそうだし、土足で人の家に上がり込む事もそうだ。...


子育て費用総額=5,000万円/人
子育てはお金がかかる。 その費用が少子化の大きな要因になっていることは間違いない。ではどれくらいかかるか。子どもが成人するまでは100万円単位ではなく1,000万円単位で費用がかかる。よく教育費が話題になるが、子どもを育てるにはその他に衣食住を満たさなければならない。そう考...


子宝って言ったのは誰だ(子どもは資産か負債か)
子宝に恵まれる 非常に美しい言葉だと思う。子供は天からの授かり物というニュアンスが表現されているし、子供に対する崇拝と世代を越えて命を繋いでいる感じがとてもよい。 が、その表現とは裏腹に実社会では宝としての扱いは受けない。成熟した社会では子供は場の雰囲気が読めない厄介者であ...


二人目の壁
「子どもは一人は欲しかった。でも二人目なると.....また育休とって職場に迷惑かけたくないし、出産費用やオムツ、ミルク代も結構かかるしなぁ。習い事だってさせてあげたいし。大学も行かせないとだめかなぁ。あ~、いくらあってもお金が足りない。そういえば、保育園だってなかなか入れな...